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着物マメ知識 COLUMN

振袖の柄選びで悩まれている方へ!古典柄の振袖の種類、選び方をご紹介します!

2022/11/24

着物マメ知識
振袖を選ぶ際には、色だけでなく柄も悩んでしまいますよね。
多くの振袖がある中で、自分に合う振袖を見つけるのはなかなか難しいものです。
今回は、古典柄の種類、体型別の振袖の選び方を紹介します。
振袖の柄、古典柄の種類について理解し、素敵な振袖を見つけましょう!
 
 

振袖の柄の種類について

 
 
振袖にあしらわれる柄には、縁起の良いモチーフが用いられます。
大きく分けると3種類の柄があり、それぞれの特徴について紹介します。
 
 

古典柄

 
 
最も伝統的でオーソドックスな柄です。
例えば、桜や梅、扇、藤、ボタンなど、昔から使用されている柄や文様です。
時代に左右されない伝統的な雰囲気が大きな魅力です。
 
 

新古典柄

 
 
伝統的でオーソドックスな柄や文様を使用しつつ、幾何学的な染め分けや洋柄と組み合わせることで、古典的な雰囲気を出しつつ流行の要素も取り入れています。
 
 

モダン柄

 
 
古典的な要素を排除した柄です。
例えば、ハート、バラ、調など洋柄をモチーフにしています。
個性的で自由度の高い振袖であるため、オリジナリティーを出したい方にピッタリです!
 
 

古典柄の振袖の種類について

 
 
前章では3種類の柄を紹介しました。
その中でも、古典柄は上品で人気があります。
今もなお人気のある古典柄にはどのような種類があるのか、さらに解説します!
 
 

花柄

 
 
定番の花柄は、女性らしい振袖を演出できるためとても人気です。
花柄でも、桜、椿、菊、牡丹などバリエーションが豊富!
 
 
桜は春の花であるため冬に開催する成人式と時期は異なりますが、季節を問うことなく身に付けられます。
 
 
菊は長寿の象徴です。
菊は秋の花ですが、桜と同じように日本の国家であり、いつでも着用できます。
 
 
牡丹は富貴や幸福を象徴し、百花の王と称されています。
かつては身分の高い方のための着物に用いられた柄であり、華やかさを演出できます。
 
 

鳥・蝶

 
 
鳥や蝶は縁起の良い生き物とされており、振袖にもよく用いられています。
特に、鶴や鳳凰は不老長寿を願うものでお祝い事に好まれています。
他にも雀、燕、孔雀などさまざまです。
 
 
さなぎから成長して飛び立っていく蝶は、女性の成長を願う意味も込められています。
また、長の字にかけて、不老長寿を願うものとしても用いられているのです。
 
 

吉祥文様

 
 
「きっしょうもんよう」と読み、めでたい、縁起が良いという意味があります。
主に、松竹梅、亀、鶴、宝尽くしがあります。
日本の縁起物に由来するものだけでなく、中国文化の影響を受けたものなどいろいろな種類のものがあります。
 
 
松竹梅の松は極寒の中も緑を絶やさない、竹は寒さに負けることなくまっすぐに伸びる、梅は冬の寒さの中から早く花を咲かせるという意味があります。
昔から日本を代表する吉祥文様です。
 
 
鶴・亀はことわざがあるように、不老長寿の願いが込められています。
宝尽くしは福を招くといわれており、宝物を集めた文様です。
 
 

有職文様

 
 
「ゆうそくもんよう」と読み、中国から伝わって日本に定着した文様です。
平安貴族の衣装などに用いられていた文様でもあります。
この由来により、今も礼装用の着物には多く用いられている柄です。
七宝文、花菱、亀甲門などが、有職文様を代表します。
 
 
七宝門は、同じ大きさの円を4分の1ずつ重ねた柄です。
花菱は、菱形の中に花びらを4枚描いた柄を指します。
亀甲門は、字のとおり亀の甲羅に由来しており、正六角形を上下左右につないだ文様です。
 
 

体型別の古典柄の振袖の選び方について

 
 
このようにさまざまな種類のある古典柄ですが、振袖に選ぶ際には体型に適したものがおすすめです。
小柄な方に適した柄と背の高い方に適した柄を紹介します。
 
 
まず、小柄の方には小さい柄・細かな柄がおすすめです。
大きな柄の振袖を選んでしまうと、地色の部分が多いことから地味な印象になってしまう可能性も。
細かい柄のちりばめられた振袖であれば、小柄な方の繊細さやかわいらしさを表現できてピッタリです!
 
 
次に、背の高い方には大きな柄の振袖、全体に模様の入っている振袖がおすすめです。
もし小さい柄の振袖を着用すると、背の高さが強調されすぎてしまうことも。
背の高い方が振袖着用すると生地の面積が大きいため、大きな柄もダイナミックに見せられます!
そのため、小さい柄の振袖よりも大きな柄の振袖をおすすめします。
 
 
古典柄の振袖は今もなお人気があります。
特に、華やかな柄はすぐにレンタルされたり売り切れてしまったりするので、お気に入りの柄の振袖を見つけるために、準備を早く始めましょう!
一般的には1年ほど前から準備を始め、購入をされる方は2、3年前から準備をされる方もいらっしゃいます。
 
 

まとめ

 
 
今回は、古典柄の種類、体型別の振袖の選び方について解説しました。
このように、振袖の柄にはさまざまな種類があります。
古典柄の中にも、多くの文様があり、迷いますよね。
ぜひ、柄の選び方を参考にして振袖選びをしてみてくださいね。
振袖選びでお悩みの方は、遊楽市までご相談ください。
 
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