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着物マメ知識 COLUMN

卒業袴の矢絣ってどんな柄?大正ロマンな特徴をご紹介

2021/05/14

着物マメ知識

「矢絣(やがすり)柄っていったいどんな柄なの?」「矢絣柄の卒業袴が気になる」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか?
袴の模様の一種である矢絣柄は明治・大正時代の女子大生の間で流行した柄ですが、現代から見てもとってもおしゃれでかわいいですよね。
そこで、今回は卒業袴の矢絣柄について解説します。

 

 

矢絣柄ってどんな柄なの?

 

卒業袴の矢絣柄

 

卒業袴は模様の選択肢がかなり多いので迷ってしまいますよね。
そんな方は昔の日本で大流行した、矢絣柄を一度見てみるのはいかがでしょうか。
この柄の歴史や具体的な模様について簡単に解説しますね。

 

矢絣柄は日本の伝統的な模様で、矢羽根のような模様が特徴です。
江戸時代では結婚をする際、この柄の着物を持たせると射た矢が戻ってこないかのように女性が実家に帰らないと言われ、縁起の良い柄として広く使われました。
上記でも説明したように明治時代や大正時代の女子大生の間でも流行したので、この時代が舞台のドラマでは衣装に使われることも多いです。

 

 

矢絣柄が人気の理由をご紹介!

 

実は矢絣柄は今おしゃれな女子の間で人気なのです。
ところでなぜ人気だかご存知ですか?
ここでは人気の理由について3つ解説します。

 

1つ目は大正ロマンな雰囲気です。
大正の文化や考え方などを大正ロマンと言いますが、この時代は西洋と日本の文化が混ざりあった時代でもあり、独特で異国風の大正ロマンは流行しました。
西洋風でもなく日本風でもない大正ロマン独自の雰囲気は、当時の人々だけでなく今の私たちから見てもおしゃれですよね!

 

2つ目はシンプルなデザインです。
この時代に洋服や小物に使われていた矢絣柄はおしゃれなだけでなく、シンプルでちょっとしたアイテムにも取り入れやすいです。
さらに昔はこの柄には赤や紫色しか使われていなかったのですが、今では豊富なカラーで展開されているので卒業式の袴にも使われています。

 

3つ目は万人受けする柄です。
矢絣柄はデザイン性はもちろん、込められている意味も素敵なので男女問わずいつでも使用できる柄として重宝されています。
成人式や卒業式だけでなく、結婚式や正式なパーティーにもお使いいただけますよ!

 

 

まとめ

 

この記事では、卒業袴の矢絣柄について解説しました。
矢絣柄は日本の伝統模様で、矢羽根のような印象的な模様をしています。
またシンプルで万人受けするので、現代の女子の間でも人気です。
この記事を卒業袴の参考にしていただけると幸いです。

 

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