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着物マメ知識 COLUMN

着物の羽織はいつから着るべき?羽織の種類ごとにいつ着るかをお話しします

2021/02/11

着物マメ知識

羽織は着物の着こなしを簡単にワンランクアップさせてくれる素敵なアイテムです。
しかし、羽織はいつ着るべきなのか分からない方はいらっしゃいませんか。
そこで今回は、羽織の魅力とその使用時期についてご紹介します。

 

 

羽織の魅力

 

羽織は、洋服で言うカーディガンのような存在です。
おしゃれの幅を広げて、それぞれの個性をさらに引き出してくれるとても魅力的なアイテムです。

 

しかし、羽織にはどのような着物を合わせると良いか悩みますよね。

 

一般的には、お出かけに着る付け下げや色無地の着物など、格がそこまで高くない着物に合わせます。
反対に、振袖や留袖などの格の高い着物には合わせないようにしましょう。
このような場合は、コートやショールを合わせることをおすすめします。
訪問着の場合も、可能な限り羽織は避けた方が無難です。

 

羽織には防寒対策だけではなく、多くの魅力があります。
羽織の魅力は、何と言ってもおしゃれの幅を格段に広げてくれる点でしょう。
そのため、羽織で全体の雰囲気を大きく変えられます。

 

特に色無地の着物は素朴なイメージになりがちですが、羽織次第で華やかになり、季節感も演出できます。
そのときの季節や出かける場所に合わせて選びましょう。

 

 

羽織を着る時期

 

羽織は特定の時期に着るものだとお考えの方も多いのではないでしょうか。
着物の羽織は、着る時期によって単衣(ひとえ)、薄物、袷(たまえ)の大きく3つに分けられます。

 

 

春秋は単衣の羽織

 

少し肌寒く感じる春秋には、裏地のない単位の羽織を着用しましょう。
特に決まった日にちはなく、真夏と真冬を避けてご自身の体感に合わせて着ることが重要です。

 

 

春から夏は薄物の羽織

 

こちらも裏地のない羽織ですが、単衣に比べて透け感のあるデザインです。
名前の通り、夏に着用できる羽織です。
まだ単衣を着るには暑いと感じる季節の変わり目に着用しても良いでしょう。

 

 

寒さの厳しい冬は袷の羽織

 

袷の羽織は、冬に袷の着物を着用する際に合わせる羽織です。
裏地がついているため、防寒対策に使用できます。
ただし、真冬でかなりの防寒が必要な場合は、道行コートと呼ばれる着物の外出用コートを着用するなどして、しっかりと防寒対策を行いましょう。

 

 

まとめ

 

今回は、羽織の魅力といつ着るかについてご紹介しました。
羽織はコートとは異なり、室内で着用しても良いという魅力もあります。
いつもの着物に少し飽きてきた場合でも、羽織で全体の雰囲気を変えられるため、ぜひ着用してみてください。
着物のことでお困りの際は、遊楽市までお気軽にお問い合わせください。

 

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