結婚式は新郎新婦にとって門出を祝う非常に大切な場です。
これは親族にとっても同じことですよね。
新郎新婦の親族は共にゲストをもてなす側として、華やかさと同時にきちんとしたその場にふさわしい服装が求められます。
今回はその中でも、特に悩まれる方の多い着物のマナーについてご紹介します。
立場によって異なる服装
結婚式で着物を着る場合、ご自身の年齢やどの立場で出席するかによって着用する着物が異なります。
今回は大きく3つに分けてご紹介します。
20代独身女性の場合は振袖
ご自身が未婚の場合かつ20代であれば、振袖を着用しましょう。
振袖は未婚女性の正礼装であり、決まった年齢制限はありませんが20代の方が着るのが一般的です。
20代後半の方は比較的落ち着いた柄や色味を選ぶことをおすすめします。
また注意点として、主役の新婦が振袖を着る場合があるため、柄や色味が被らないようにあらかじめ聞いておきましょう。
既婚女性の場合は黒留袖
ご自身が結婚されている場合は黒留袖を着るのが一般的です。
既婚女性の正礼装が黒留袖(五つ紋)であり、背中、両胸、両袖の合計5カ所に家紋が入った着物のことです。
ご年配の方は柄の位置を低めにして上品に着用し、若い方は柄の位置を高めにして少し華やかにするなど、立場に合った位置を選びましょう。
30代以上で独身女性の場合は色留袖を
黒以外の留袖を色留袖と言います。
色留袖の大きな特徴は未婚や既婚を問わずに着られる点です。
「独身だけど振袖を着るのは違和感を覚える」
「結婚しているが、黒留袖を着こなすにはまだ若い」
このようにお思いの方は色留袖を選びましょう。
その他の注意点
それぞれ共通して注意するべき点をご紹介します。
まず、着物の柄や色味は、共通して華やかながらも派手になりすぎないことが重要です。
そして髪型についてですが、基本的にアップスタイルで派手な髪型は避けましょう。
髪飾りもできる限り華美なものは避けることをおすすめします。
また、着物を着るときは、姿勢や歩き方など立ち振る舞いも重要なポイントになるため、意識できると良いですね。
まとめ
今回は、結婚式での着物のマナーについてご紹介しました。
せっかくのお祝いの場で、マナーを知らずに恥をかくようなことは避けたいですよね。
今回紹介した基礎知識さえ身につけておけば、このようなこともありません。
しっかりとマナーに沿って着物を着て、新郎新婦や親族にとって素敵な結婚式になると良いですね。