TOP > 着物マメ知識 > 振袖の色選びで迷われている方へ!込められた意味で選ぶ方法も!

着物マメ知識 COLUMN

振袖の色選びで迷われている方へ!込められた意味で選ぶ方法も!

2023/05/18

着物マメ知識

一生に一度の成人式。
どんな振袖を着ていくか、迷いますよね…。
一般的には、自分の好みの色、デザイン、スタイルのものを選ぶことの多い振袖ですが、それではなかなか定まらないという方は、色や柄の持つ意味から選んでみるのはいかがでしょうか?
今回は、振袖の色と柄に込められた意味を解説します。
最後に、振袖選びのポイントについてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

成人式で着る振袖の色に込められた意味

 

成人式では、洋服ではあまりない、彩度の高いカラーが選ばれることが多いです。
しかし普段着る機会が少ないからこそ、どんな色を選べばよいのか迷ってしまう方も多いのです。
そこでここでは、色の持つ意味や印象について解説します。
振袖の色選びで悩んでいる方は、色の持つ意味と自分の理想イメージを照らし合わせて見てみてくださいね。

魔除けの赤

 

成人式の振袖で最も定番といえる赤は、魔除けの意味を持ちます。
これは江戸時代の、病気の子どもに赤色の寝間着を着せて回復を願う習慣からきています。

 

神秘的な青

 

快晴の空や透き通った海を連想させる青は、古くから神秘的な色とされてきました。
他にも、紺の一種である「褐色(かちいろ)」は「勝色」とかけて、鎌倉時代の武士たちに愛された色です。

 

純粋無垢な白

 

ウエディングドレスや白無垢が結婚式で着られるように、白は清らかさを象徴します。
他にも白は産着と喪服の両方で着用され、生と死を同時に表現できるという特徴を持ちます。

 

重厚感のある黒

 

夜の静けさを連想させる黒も、古くから神秘的な色とされてきました。
20歳という節目に何色にも染まらない黒を着れば、大人っぽくて強い女性になれそうです。

 

可愛らしい印象のピンク

 

可愛らしく女性らしい印象を与えるピンクは、赤と並んで人気なカラーといえます。
平安時代に恋の予感を桃色で表していた通り、現代でも恋愛やハートを連想する方も多いのではないでしょうか。

 

明るい印象の黄色

 

光や太陽を連想させることから、明るい印象を持つ黄色。
「希望」「変化」「革新」といった意味があり、活力や元気を与えてくれます。

 

癒しの緑

 

山や草、森など、自然を代表する緑には、優しさ、癒し、調和といった意味があります。
こちらは平安時代の十二単から、長く愛される定番カラーです。

 

 

振袖の柄にこめられている意味

 

振袖の柄には、色と同様意味があります。
こちらも、振袖のデザイン選びで悩んでいる方必見です!

 

花柄

 

振袖の柄と聞いて、初めに思い浮かべる方が多いであろう花柄。
一口に花柄といっても、様々な種類がありますよね。
ここでは、代表的な花の種類とその意味についてまとめました。

桜:繁栄、豊かさ
藤:女性の象徴、歓迎
梅:上品、高潔、忍耐、忠実
菊:長寿、浄化、魔除け
バラ:ピンクは上品さ、白は清純さ、黄色は友情

 

おめでたい柄

 

「よい前兆」という意味の吉祥文様は、縁起のよい柄としてお祝いの席で好まれます。
成人式にもぴったりですね。
これらには、鶴、亀、扇といった中国で生まれたものだけでなく、御所車など日本で生まれたものもあります。
それらの意味は以下の通りです。

鶴、亀:長寿のシンボル
扇:繁盛・開運の吉兆、来福
御所車:平安時代の貴族の乗り物で、雅な王朝文化の象徴

 

振袖の色を選ぶときのポイント

 

振袖の色や柄の意味から、自分の成人式に選びたい振袖のイメージはできましたか?
振袖を選ぶ際には、「自分の好み」と「自分に似合うか」の両方を検討することが重要です。
ここまで、好みに関する内容をメインでお話してきたので、ここからは、自分に似合うものを選ぶために考えるべきポイントについて3つ、解説していきます。

 

肌の色に合ったものを

 

先ほど、7つの色とその意味について解説しました。
これらの意味を基に、成人式で着る振袖を選ぶのは素敵であるものの、人によって得意な色、苦手な色があることを覚えておく必要があります。
気に入った意味を持つ色が、自分に合っているのか、実際に合わせて確認するようにしましょう。
それによって、とびきり可愛い自分で成人式に臨めるでしょう。

 

 

身長を考慮して

 

身長が低い方にはかわいらしいものが、高い方には大人っぽいものが似合いやすい傾向にあります。
これはあくまで傾向なので、自分の好きなデザイン、理想のデザインを選ぶのが良いでしょう。
ただし身長が小さな方は、見える布面積が小さくなるため、大柄のデザインでは一部隠れてしまう可能性があります。
そこで、布自体のデザイン性だけでなく、着てみたときのデザインを基に比較して決定するのがおすすめです。

 

理想のシルエットに

 

華奢な体系の場合、濃い色の振袖を選ぶと貧弱な印象となってしまうリスクがあります。
明るく柔らかい印象を持つ色を選び、適度なボリューム感を演出すると良いでしょう。
反対に、身体のボリュームが気になるという方は、濃い色の振袖を選びましょう。
他にも、縦のラインが強調されたデザインのものも、引き締まって見せられるのでおすすめです。

まとめ

 

今回は振袖選びに悩む方に向けて、振袖カラーや柄の意味と、振袖選びのポイントについて解説しました。
理想の振袖イメージができた方は、実際にお店に足を運んでみてくださいね。
当社は、多数の振袖、袴、訪問着を取り揃えています。
経験豊富なスタッフがコーディネートのサポートも行いますので、あなただけの特別なコーデをぜひ遊楽市でご体感ください!

一覧を見る